このページでは、合宿免許とは何なのかわかりやすく解説していきます。
運転免許を取得する場合、近くにある自動車教習所に通って、様々な講習を受け、運転免許の取得を目指すという方法を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
このように、近くの教習所に自宅などから通いながら免許の取得を目指す方法を「通学免許」や「通学教習」といいますが、その他に「合宿免許」という方法もあります。
ここからは、合宿免許の特徴やメリット・デメリット、通学免許との違いなどを解説していきます。
合宿免許の特徴とメリット
合宿免許とは一般的に、教習所によって指定された宿泊所に宿泊しながら、集中的に運転免許取得のための教習を受けるものです。
合宿免許には通学免許にはない様々なメリットがあります。
短期間で卒業することができる
車やバイクなど免許の種類によって卒業までに受けなければならない教習の数は決まっています。
通学免許の場合は、自分でスケジュールを管理して自分のペースに合わせて通うことができますが、教習所に通うペースが遅いと卒業の時期が遅れてしましいます。
また、授業の予約が取れずペースを上げたくても上げられないという場合も多くあります。
一方、合宿免許の場合は通学免許と違い、最短で卒業できるように一日の中に必要な教習が自動的に詰め込まれていて、授業の予約が取れないということもありません。
そのため、普通AT車で最短14日・普通MT車で最短16日程度といった早期の卒業が実現可能なのです。
さらに講習で習った内容をすぐに実践できる環境が整っており、運転技術の上達スピードが速いのも特徴です。
免許取得にかかる費用を安くすることができる
合宿免許は、教習代に宿泊費・食事代・交通費も含まれた格安のパック料金となっているので、余計な出費を抑えることができるというメリットがあります。
そして、合宿免許の教習料金は宿泊費・食事代・交通費を含んでいるにも関わらず、通学免許に比べても安い場合が多いです。
合宿免許の教習料金は、普通自動車の場合で、宿泊費・食事代・交通費込みが20万円以下という教習所も多くあります。
なお、合宿免許の料金が安い理由については下記の記事で詳しく解説しています。
ただ、食事については食事なし自炊プランもありますので、合宿免許を受けようと考えている場合には教習所についてよく調べることが大切です。
また、宿泊する施設も寮・旅館・ホテル・ウィークリーマンションなど教習所によって異なり、シングルルーム・ツインルーム・相部屋といった部屋のタイプにも注意が必要です。
旅行気分・観光気分で楽しめる
合宿免許では短期間で卒業するためにスケジュールが詰め込まれており、基本的に土曜や日曜にも休みはありません。
(※教習所によっては定休日がある場合もあります。)
基本的に休みがない合宿免許ですが、教習の合間や教習後などには自由になる時間があります。
そういった時間に、教習所付近にある観光スポットに出かけたり、同じ合宿生と食事に行ったりすることで旅行気分も楽しめます。
免許取得という同じ目標を持っている人たちと一定期間同じ宿泊施設に留まることになるので、新たな出会いがあることも多く、この点もメリットの1つと言えるでしょう。
また、自由時間には、宿泊施設の中でくつろいだり、学科試験対策のための勉強をしたりなども可能で、自分の好きなように過ごすことができます。
道路事情
運転免許を取得するにおいて路上教習は必須となっていますが、都市部から離れた地方での合宿免許の場合は交通量が少ない場合があり、運転しやすいことが多いです。
運転しやすいのはメリットでもありますが、交通量の少ない場所で路上教習をすると都市部に戻ってきたときに交通量の違いに戸惑うといったことも起こる可能性があります。
また、地方都市などでの教習の場合は、東京や大阪といった大都市圏と交通量の違いがあまりない場合もあります。
各教習所の道路事情は合宿免許の申込みサイトで説明されていますので、そういったサイトを利用して確認するといいでしょう。
保証がついていて安心
合宿免許には保証がついていることが多く、技能検定などに落ちてしまった場合でも保証の範囲内であれば追加の料金は必要なく、日程が延びても安心です。
ただ、保証の範囲を超えてしまった場合には追加で料金が発生してくる場合もあるので注意が必要です。
保証が切れてしまうことが心配な方には、保証期間が卒業するまでで追加料金も一切かからないコースもあるので自分に合った保証内容のコースを探してみるのも良いかもしれません。
合宿免許のデメリット
メリットが多い合宿免許ですが多少のデメリットも存在します。
短期間で卒業できることが一番のウリである合宿免許ですが、一定期間の間は拘束されることになり、仕事や学業などにおいてまとまった時間が確保できない方にはそもそも選択肢となりません。
また、基本的に休日がなくスケジュールが詰め込まれているので、自分の自由時間をしっかり確保したい方や、自分のペースでゆっくり進めたい方には向いていないかもしれません。
他にも、初めての土地で路上教習を受けることになるので、自分の住み慣れた土地で路上教習を受けたい方は通学免許の方がいい場合もあります。
まとめ
ここまで合宿免許についての様々なメリットやデメリットを紹介してきました。
合宿免許・通学免許それぞれに違いがありますが、受けることのできる教習の質や内容には基本的に違いがなく、卒業をすればしっかりと証明書が交付されます。
また、合宿免許には定員があり、特に春休み・夏休み・冬休みといった長期休暇には学生からの申し込みが多くなるので定員が埋まる前に余裕を持って予約することが必要です。
最後に大まかにまとめると、
・まとまった時間が取れて免許取得にかかる費用を抑えたい方は合宿免許
・まとまった時間が取れない・マイペースに免許取得を目指したいという方は通学免許
がニーズに合っており、各自がそれぞれに合わせた免許取得方法を選択することが大切です。
なお、合宿免許の申込みは「免許の匠」がおすすめです。複数の教習所が比較でき、情報満載のパンフレットも無料で送ってもらえます。